多くのお客様のライフスタイルに合った製品開発を行い、よりより生活環境の創造を目指す、株式会社HEJ 販売企画課 奥田 在弘氏に話を伺った。 奥田 在弘氏 模索する新製品開発 ─―オープンイノベーションの取組を始められた経緯や始められる前に感じられていた課題について教えてください。 奥田:まだ会社として具体的な取り組みはありません。担当者が新領域の開拓を進める中で、自社だけでなく、他社も含めた取り組みをしたいと感じている状況ですね。 ─―会社としての取組はないとのことですが、どのようなオープンイノベーションの目的を考えていますか。 奥田:目標としては「新製品開発」を考えています。具体的にはインテリア商材3点を新規開発済みながら、より多くの商品開発並びに、新たなビジネスモデルの構築を進めたいと考えています。 (左)オリジナルガラスパーテーションと装飾用の窓枠(右)既存レンジフードへの付加価値向上開発 ─―ではもし、オープンイノベーションを実施して いなかったらどうなっていたかと思いますか。 奥田:自社だけでは発想の枠を越えることができず、開発スピードも遅れがちとなったと想定しますね。 組織的な取組の重要性 ─―続いて各ステージにおける具体的な取組についてお伺いできればと存じます。まず、事業アイディアの棚卸・ビジネスモデル検討における具体的な取組内容や発生した課題などについて教えてください。 奥田:具体的な取組としては、自社内での取り組みに限定されて、外部との取り組みは個人レベルの交流の中でのものとなっています。 特に他社の強みや対応できる領域についての情報不足もあり、外部との取り組みには苦戦しています。 一方でこれという課題解決策は行っていませんが、現状個人レベルの付き合いの中で、コラボや協業は検討しています。今後はグループ企業全体に展開していきたいです。 ─―続いて、連携相手の探索における具体的な取組内容や発生した課題などについて教えてください。 奥田:具体的には、現状は担当者個人レベルでの取組みで、具体的な探索方法としては社内外の人的ネットワークの活用、社外イベントへの参加、担当者が個別に企業とコネクションを作る取組みをしています。 課題としては、個人レベルでの取組みには限界があることですね。外部との接触の多い部門(営業等)の参加も必要と考えています。 ─―社内の多くの部門を巻き込んだ取り組みは重要ですよね。課題解決のために取り組まれていることがあれば教えてください。 奥田:現状では担当者の個別対応でネットの検索とコネクションによる紹介に頼らざるを得ない状況なので、自社のPRや情報発信に注力することでより良い連携相手を探索したいと考えています。 ─―続いて、情報交換・協業における具体的な取組内容や発生した課題などについて教えてください。 奥田:現状では担当者レベルの草の根活動のみですね。これによりコネクションの狭さや会社全体としての取組となっていないことが課題です。 こうした課題の解決のために、会社全体並びにグループ企業全体への取組みとするためには経営陣への直接の相談も必要と思います。まずは会社として組織的な取組を行っていきたいですね。 成安造形大学でのレンジフードデザインコラボ事業「R-1グランプリ」 オーダーキッチンメーカー向けセミナーにてオリジナルレンジフードの共同製作について説明しているところ 連携相手の発想を活かす取組 ─―PoC・研究開発のスピードを加速するためには、助け合いの文化や部署の枠を超えた交流が重要という分析結果が出ておりますが、御社においてそうした内容で何か特別な工夫をされていましたら教えてください。 奥田:まずはこちらから情報発信に注力し、様々な会合等への参加もしていきたいです。 ─―また、スタートアップと協業を行う上で、スピードを落とさないための工夫やスタートアップの調査を活かすための配慮などあれば教えてください。 奥田:現状では大学とのコラボ程度が実績となっていますが、商品開発等での学生の自由な発想を引き出す努力をしています。スピードに関しては発想から商品の販売までの期間は短いに越したことは無く、稟議等を早めるべく、経営陣等の参画も必要と感じています。 ─―経営陣を巻き込んだ参画がポイントということですかね。最後に行政に対する意見や要望がありましたら教えてください。 奥田:オープンイノベーションに関するイベント等を行って欲しいです。また、企業紹介の際に行政が仲介せずに、直接相手企業に問い合わせのできる様にしていただきたいと思います。 取材対象プロフィール 株式会社HEJ 販売企画課奥田 在弘氏 株式会社HEJ 販売企画課に所属し、営業及び新規開発業務、産学連携事業(最近)を行っている。業務を担当して7年目となるが、具体的な業務としては当社が手掛けるレンジフード販売のための新規顧客開拓並びに新領域(住宅インテリア等の販売)開拓のための新規商品の企画・開発、大学(成安造形大学)とのデザインコラボ事業を進行する業務を行っている。 インタビュー実施日:2022年11月16日
多くのお客様のライフスタイルに合った製品開発を行い、よりより生活環境の創造を目指す、株式会社HEJ 販売企画課 奥田 在弘氏に話を伺った。
奥田 在弘氏
模索する新製品開発
─―オープンイノベーションの取組を始められた経緯や始められる前に感じられていた課題について教えてください。
奥田:まだ会社として具体的な取り組みはありません。担当者が新領域の開拓を進める中で、自社だけでなく、他社も含めた取り組みをしたいと感じている状況ですね。
─―会社としての取組はないとのことですが、どのようなオープンイノベーションの目的を考えていますか。
奥田:目標としては「新製品開発」を考えています。具体的にはインテリア商材3点を新規開発済みながら、より多くの商品開発並びに、新たなビジネスモデルの構築を進めたいと考えています。
(左)オリジナルガラスパーテーションと装飾用の窓枠
(右)既存レンジフードへの付加価値向上開発
─―ではもし、オープンイノベーションを実施して いなかったらどうなっていたかと思いますか。
奥田:自社だけでは発想の枠を越えることができず、開発スピードも遅れがちとなったと想定しますね。
組織的な取組の重要性
─―続いて各ステージにおける具体的な取組についてお伺いできればと存じます。まず、事業アイディアの棚卸・ビジネスモデル検討における具体的な取組内容や発生した課題などについて教えてください。
奥田:具体的な取組としては、自社内での取り組みに限定されて、外部との取り組みは個人レベルの交流の中でのものとなっています。 特に他社の強みや対応できる領域についての情報不足もあり、外部との取り組みには苦戦しています。 一方でこれという課題解決策は行っていませんが、現状個人レベルの付き合いの中で、コラボや協業は検討しています。今後はグループ企業全体に展開していきたいです。
─―続いて、連携相手の探索における具体的な取組内容や発生した課題などについて教えてください。
奥田:具体的には、現状は担当者個人レベルでの取組みで、具体的な探索方法としては社内外の人的ネットワークの活用、社外イベントへの参加、担当者が個別に企業とコネクションを作る取組みをしています。
課題としては、個人レベルでの取組みには限界があることですね。外部との接触の多い部門(営業等)の参加も必要と考えています。
─―社内の多くの部門を巻き込んだ取り組みは重要ですよね。課題解決のために取り組まれていることがあれば教えてください。
奥田:現状では担当者の個別対応でネットの検索とコネクションによる紹介に頼らざるを得ない状況なので、自社のPRや情報発信に注力することでより良い連携相手を探索したいと考えています。
─―続いて、情報交換・協業における具体的な取組内容や発生した課題などについて教えてください。
奥田:現状では担当者レベルの草の根活動のみですね。これによりコネクションの狭さや会社全体としての取組となっていないことが課題です。
こうした課題の解決のために、会社全体並びにグループ企業全体への取組みとするためには経営陣への直接の相談も必要と思います。まずは会社として組織的な取組を行っていきたいですね。
成安造形大学でのレンジフードデザインコラボ事業「R-1グランプリ」
オーダーキッチンメーカー向けセミナーにて
オリジナルレンジフードの共同製作について説明しているところ
連携相手の発想を活かす取組
─―PoC・研究開発のスピードを加速するためには、助け合いの文化や部署の枠を超えた交流が重要という分析結果が出ておりますが、御社においてそうした内容で何か特別な工夫をされていましたら教えてください。
奥田:まずはこちらから情報発信に注力し、様々な会合等への参加もしていきたいです。
─―また、スタートアップと協業を行う上で、スピードを落とさないための工夫やスタートアップの調査を活かすための配慮などあれば教えてください。
奥田:現状では大学とのコラボ程度が実績となっていますが、商品開発等での学生の自由な発想を引き出す努力をしています。スピードに関しては発想から商品の販売までの期間は短いに越したことは無く、稟議等を早めるべく、経営陣等の参画も必要と感じています。
─―経営陣を巻き込んだ参画がポイントということですかね。最後に行政に対する意見や要望がありましたら教えてください。
奥田:オープンイノベーションに関するイベント等を行って欲しいです。また、企業紹介の際に行政が仲介せずに、直接相手企業に問い合わせのできる様にしていただきたいと思います。
取材対象プロフィール
株式会社HEJ 販売企画課
奥田 在弘氏
株式会社HEJ 販売企画課に所属し、営業及び新規開発業務、産学連携事業(最近)を行っている。業務を担当して7年目となるが、具体的な業務としては当社が手掛けるレンジフード販売のための新規顧客開拓並びに新領域(住宅インテリア等の販売)開拓のための新規商品の企画・開発、大学(成安造形大学)とのデザインコラボ事業を進行する業務を行っている。